お問い合わせ

 2015年6月に大阪で、スヌーズレン実践の質的向上を図ることを主な目的に、ISNA日本スヌーズレン総合研究所を設立しました。
 本研究所の機関誌購読会員およびサポート研究員を広く募集しております。
 お申込みは、以下までお願いいたします。
E-mail:
FAX:079-222-3133
 
 「機関誌購読会員&サポート研究員申込み用紙および会費振込み口座」
 
 サポート研究員になられると、研修会参加費の割引特典などがあります。希望される方は、事務局(藤澤) までご連絡をお願いします。
 スヌーズレンやスヌーズレン教育に関する講演会等の講師依頼は、下記の本部メールアドレスまでお願いします。

[本 部]
〒420-0911
静岡県静岡市葵区瀬名1-22-1
常葉大学教育学部
姉崎 弘研究室内
ISNA日本スヌーズレン総合研究所
E-mail:


[事務局]
藤澤 憲(和歌山県立和歌山さくら支援学校教諭)
E-mail:

本研究所の目的と構成員

ISNA日本スヌーズレン総合研究所/ISNA日本スヌーズレン教育・福祉研究会

"ISNA JAPAN"日本スヌーズレン総合研究所(日本スヌーズレン教育・福祉研究会)のサポート研究員

2016年6月3日、クリスタ・マーテンス博士より、2003年以降、博士を5回にわたって日本へ招聘し、スヌーズレンの講演会や資格セミナーを開催するなど、今日までの日本における地道なスヌーズレンの研究・研修活動(国際学会での4回の研究発表、博士の著書の翻訳書出版、博士の講演会・資格セミナーの開催など)が評価され、「ISNA JAPAN (イスナ ヤーパン)」として正式に認定を受け、今後博士のISNA Snoezelen Professional e.V.と提携して、事業を推進していくことで合意をしました。

今年8月、所長の姉崎はオーストラリアのタウンズビル市にあるJames Cook UniversityのPaul Pagliano博士の研究室を訪問し、MSE(Multi-Sensory Environment: 多重感覚環境の略)の取組みについて情報交換すると共に、今後本研究所の特別研究協力者(理論研究)として、機関誌への論文の投稿や研修会の講師を引き受けて下さることで合意をしました。本研究所も、今後はスヌーズレンとMSEについて理解を深めていきます。

藤澤 憲先生が、第9回辰野千壽教育賞 最優秀賞を受賞されました!!

今回の受賞論文名は「特別支援学校におけるスヌーズレン教育の有効性と可能性」です。
藤澤 憲先生の「スヌーズレン教育」に対する日頃の並々ならぬ精進・努力が上越教育大学から高く評価されました。この受賞は、本研究所の「スヌーズレン教育」が社会的に一定の評価を受けたとも言えますが、今後もこの教育の研究や実践に一層邁進する所存でおります。このスヌーズレン教育の成果は、機関誌「スヌーズレン教育・福祉研究」(来年1月末発行予定)や研修会などで紹介していきます。なお、授賞式は9月30日に行われます。

「第9回辰野千壽(たつのちとし)教育賞 最優秀賞」を受賞

藤澤 憲 先生
(上越教育大学のホームページより転用)

 主題及び副題

特別支援学校におけるスヌーズレン教育の有効性と可能性
~授業実践の三項関係と手作りスヌーズレン環境の創造に視点を当てて~

 このたび、上越教育大学様の栄誉ある辰野千壽教育賞最優秀賞を受賞できましたことを大変嬉しく光栄に思っております。大学関係者の皆様を始め、これまで研究に関わってくださった先生方、そして何より、日々の授業を一緒につくってきた児童生徒の皆さん、保護者の方々に深く感謝申し上げます。
 わが国のスヌーズレン研究の草分けである、本研究所所長の姉崎 弘先生にはいつも懇切丁寧にご指導を賜り、私の実践や研究をより良いものに導いてくださっています。心より深く感謝申し上げます。
 これまでのスヌーズレンの実践研究では、スヌーズレン環境(器材)と利用者の二項関係を分析した先行研究が多く、創始者であるヤン・フルセッヘとアド・フェアフール(1987)が最も重視している人と人との“ふれ合い”やクリスタ・マーテンス(2003)が提唱する三項関係(利用者と介助者とスヌーズレン環境)に視点を当てた研究はほとんど見られないのが現状でした。
 そこで今回の研究では、姉崎(2016)の「スヌーズレンが成立するための基本要件」に基づき、特別支援学校に在籍する重度・重複障がい児や知的障がい児等を対象に手作りスヌーズレン環境において、スヌーズレンの教育実践を行いました。そして、専用のスヌーズレンルームや代表的な器材がなくても、手作りのスヌーズレン環境を工夫することにより、スヌーズレンの授業実践の展開が可能であるかどうかについて検討し、特別支援学校におけるスヌーズレン教育の有効性と可能性について考察することを目的としました。研究の留意点として、対象児と授業者のやりとりを中心にふれ合いや共感関係の深まりを大切な観点として捉え、全指導場面を対象とした数量的分析結果も交えてスヌーズレンの授業実践の三項関係と手作りスヌーズレン環境の創造に視点を当てました。その結果、専用のスヌーズレンルームや代表的なスヌーズレンの器材がなくても、学校の限られた学習空間をいかして工夫すれば、子どもの主体的な活動を引き出せたり、情緒の安定やコミュニケーション力の向上などに効果的なスヌーズレンの実践が可能であることが示唆されました。
 まだまだ多くの課題があり、若輩者の私ではございますが、これからもスヌーズレン研究の探求とともに私たちの生活の可能性が豊かにひろがっていくように日々精進してまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

2016年9月30日
藤澤 憲

記念の盾
記念の盾を贈呈されました。

「ISNA日本スヌーズレン総合研究所 / ISNA日本スヌーズレン教育・福祉研究会」について

設立

2015年6月 大阪府吹田市・大和大学教育学部 姉崎 弘研究室内

目的

本研究所は、ISNAの研究機関として、ドイツのクリスタ・マーテンス博士が代表を務めるISNA Snoezelen Professional e.V.と提携しながら、以下の(1)~(9)の諸事業を行う。
特に、日本の学校・福祉施設・病院等におけるスヌーズレン実践の質的向上を図ることを目的とする。この目的を達成するために必要な諸研究を、サポート研究員を中心に推進し、研究及び研修成果を発表していく。

  1. 日本国内におけるスヌーズレンの実践と研究・研修の推進(レジャー・教育・セラピー等)
  2. 自主的な「日本スヌーズレン教育・福祉研究会」を開催する。
  3. ウェブ上で、出版書籍や機関誌の情報、研修会・研究会・学会の案内等の情報を発信する。
    ホームページは、月1回更新を行う。
  4. 本研究所に、サポート研究員等を置きスヌーズレンの研究と研修を推進する。
  5. 研究・研修成果を国内外の学会等で発表する。
  6. 関連学会・研究会等と連携しながら研究と研修を推進する。
  7. 国内外の専門家を招聘して研修会を開催する。
  8. 研究及び研修成果を機関誌「スヌーズレン教育・福祉研究」にまとめ、年間1回発行する。
  9. スヌーズレンの専門家を養成するため、将来「資格セミナー」を開催する。
    (資格セミナーのプログラムはすでに作成済です。)

ISNA日本スヌーズレン総合研究所の構成員

「ISNA日本スヌーズレン総合研究所 / ISNA日本スヌーズレン教育・福祉研究会」の構成員

 2016年2月より、本研究所はISNA(国際スヌーズレン協会)の研究機関として認可され、今後ISNAの第一人者であるクリスタ・マーテンス博士のアドバイスを受けながら研究を推進していきます。
 本年度は、2018年1月に、機関誌「スヌーズレン教育・福祉研究 第2号」を発行する予定です。何卒よろしくお願い申し上げます。

本研究所の構成員

2017年08月13日現在

所長 姉崎 弘 常葉大学教授・前ISNA-MSE International Board ・
 国際スヌーズレン専門支援士 (研究統括)
姉崎 弘 常葉大学教授・前ISNA-MSE International Board ・国際スヌーズレン専門支援士 (研究統括)
事務局 藤澤 憲 和歌山県立和歌山さくら支援学校教諭 (事務局長、渉外・研修会)
湯川祥史郎 学術研究出版/ブックウェイ常務取締役 (企画・出版)
杉原史高 重症心身障害児学園・病院バルツァ・ゴーデル作業療法士 (会計)
桃井克将 徳島文理大学講師 (機関誌)
研究アドバイザー
(理論・実践研究)
Prof. Dr. Krista Mertens・ISNA Snoezelen Professional e.V.代表
 前ドイツ・フンボルト大学教授、ISNA共同設立者
Prof. Dr. Krista Mertens
特別研究協力者
(歴史・実践研究)
Ad Verheul・ISNA-MSE International Board
 スヌーズレン共同創始者、ISNA共同設立者
Ad Verheul
特別研究協力者
(理論研究)
Paul Pagliano・ISNA-MSE International Board
 オーストラリアのジェームズ・クック大学准教授(博士)
 世界のMSEの理論的指導者
Paul Pagliano
サポート研究員
理論研究 馬  寧・鈴鹿医療科学大学大学院教授 (脳科学)
姉崎 弘・常葉大学教授 (歴史・思想・実践・資格)
石川美智子・常葉大学大学院教授 (教育相談・学級経営)
井上和久・大和大学准教授 (知的障がい・自閉症・発達障がい)
高橋眞琴・鳴門教育大学大学院准教授(肢体不自由・知的障がい・発達障がい)
嶺也守寛・東洋大学准教授 (福祉工学)
桃井克将・徳島文理大学講師(発達障がい・脳科学)
遠藤浩之・常葉大学講師(重症心身障がい・作業療法)
宮原和沙・徳島文理大学講師(生命倫理学・ソーシャルワーク)
中塚志麻・神戸大学大学院保健学研究科研究員(肢体不自由・発達障がい・病弱教育、レジリエンス)
豊見本公彦・琉球大学大学院教育学研究科特別支援教育専攻 (沖縄県立那覇特別支援学校教諭)(重度・重複障がい)
北野真奈美・関西学研医療福祉学院作業療法学科専任教員(重症心身障がい・作業療法)
藤澤 憲・和歌山県立和歌山さくら支援学校教諭 (肢体不自由・知的障がい・自閉症)
横山由紀・特定非営利活動法人トレッペン理事長(発達障がい・知的障がい・自閉症)
実践研究 姉崎 弘・常葉大学教授 (重度・重複障がい・発達障がい・不登校)
高橋眞琴・鳴門教育大学大学院准教授(肢体不自由・知的障がい・発達障がい)
渡辺径子・上越教育大学准教授 (体験型の環境教育、教師教育)
中塚志麻・神戸大学大学院保健学研究科研究員(肢体不自由・発達障がい・病弱教育、レジリエンス)
豊見本公彦・琉球大学大学院教育学研究科特別支援教育専攻 (沖縄県立那覇特別支援学校教諭)(重度・重複障がい)
礒田 勝・埼玉県さいたま市立さくら草特別支援学校主任専門員 (学校のユニバーサルデザイン・バリアフリー化と福祉教育、インクルーシブ教育と教育環境整備)
馬部啓子・大阪府立平野支援学校教諭 (肢体不自由)
江口隆子・神奈川県立座間養護学校教諭 (肢体不自由)
小田友子・和歌山県立南紀支援学校教諭 (肢体不自由)
長井恵李・和歌山県立紀北支援学校教諭(知的障がい)
藤澤 憲・和歌山県立和歌山さくら支援学校教諭 (肢体不自由・知的障がい・自閉症)
内間教恵・沖縄県立鏡ケ丘特別支援学校教諭(肢体不自由)
東 法子・兵庫県赤穂市立塩屋小学校(通級指導教室)教諭 (発達障がい・情緒障がい)
横山由紀・特定非営利活動法人トレッペン理事長(発達障がい・知的障がい・自閉症)
大﨑淳子・前三重県伊勢市立御園小学校(支援学級)教諭 (知的障がい・自閉症)
児玉貴志・福祉施設施設長 (知的障がい・自閉症)
平岡絵梨香・福祉施設生活支援員 (知的障がい・自閉症)
川合由美・浜松市発達医療総合福祉センターふれんず施設長 (重症心身障がい)
北野真奈美・関西学研医療福祉学院作業療法学科専任教員 (重症心身障がい)
杉原史高・重症心身障害児学園・病院バルツァ・ゴーデル作業療法士 (重症心身障がい)
スヌーズレン製品の研究開発 山根文夫・三笠産業株式会社専務取締役 (蛍光・蓄光製品)
姉崎 弘・常葉大学教授 (認知症・発達障がい・情緒障がい)
嶺 也守寛・東洋大学准教授 (福祉工学)
機関誌編集
委員
姉崎 弘・常葉大学教授 (編集委員長)
石川美智子・常葉大学大学院教授 (編集委員)
井上和久・大和大学准教授 (編集委員)
高橋眞琴・鳴門教育大学大学院准教授(編集委員)
渡辺径子・上越教育大学准教授 (編集委員)
嶺也守寛・東洋大学准教授 (編集委員)
桃井克将・徳島文理大学講師 (編集委員)
北野真奈美・関西学研医療福祉学院作業療法学科専任教員 (編集委員)
伊達 隆・三重県松阪市子ども発達総合支援センター主幹 (編集委員)
藤澤 憲・和歌山県立和歌山さくら支援学校教諭 (編集委員)
資格認定
委員
藤澤 憲・和歌山県立和歌山さくら支援学校教諭(委員長)
姉崎 弘・常葉大学教授(委員)
高橋眞琴・鳴門教育大学大学院准教授(委員)
嶺也守寛・東洋大学准教授(委員)
桃井克将・徳島文理大学講師(委員)
北野真奈美・関西学研医療福祉学院専任教員(委員)
通訳・翻訳 中田康行・芦屋大学教授
町田優子・ドイツ語通訳者
馬部啓子・大阪府立平野支援学校教諭
馬本亜季・オーストラリア・タウンズビル市在住

※本研究所の活動をご支援下さる「サポート研究員」(理論研究・実践研究等)を募集しています。

サポート研究員になられると、研修会参加費などの割引特典があります。特に、サポート研究員の方が、本研究所の主催する研修会や学会等で発表されたり、機関誌「スヌーズレン教育・福祉研究」に日頃の実践や研究の論文等を投稿されることを期待しております。

希望される方は、事務局(藤澤)まで、メール()でご連絡をお願いいたします。

「スヌーズレン(MSE)教育」の研究と実践の推進および他分野との連携協力

 本年度は、教育の分野におけるスヌーズレン、いわゆる「スヌーズレン教育」(以下の定義を参照。) の研究が、わが国のみならず世界的にも遅れていることから、この分野の研究を推進していきます。特に、特別なニーズのある児童生徒の発達をよりよく支援するスヌーズレンの授業づくりのあり方について、現場の教師とともに共同で研究していきたいと思っています。

姉崎による「スヌーズレンの定義」

 「スヌーズレンとは、対象者のニーズに応じて、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚などを適度に刺激する、人工的な多重感覚環境を部屋や教室などに創出し、対象者と介助者(または指導者)と環境の三者間の相互作用により、対象者の主体性や相互の共感を重視して、対象者の余暇活動を促したり、障害などの改善や回復・克服を目指したり、さらに心身の発達を促し支援する活動である」。
 すなわち、スヌーズレンは対象者のニーズにより、余暇活動として、あるいは障害などの改善や回復・克服を目指すセラピーとして、さらに子どもの心身の発達を促し支援する教育として、さまざまな利用の仕方があると理解できる。

<引用文献> 姉崎 弘著
「わが国におけるスヌーズレン教育の導入の意義と展開」(単著) 特殊教育学研究 51(4): 369-379(2013)

 国際的に見て、スヌーズレンの定義はさまざまですが、国内外の研究成果を踏まえて上記のように定義しました。

姉崎による「スヌーズレン教育の定義」

 スヌーズレンは心地よい多重感覚環境を設定して、対象児の自発的な反応や行動の出現を教師が十分に待って関わることで、対象児のさまざまな能力が引き出され高められる。
 スヌーズレンは、その理念や内容、方法までを包含する多面的な概念であると考えられる。
 また、スヌーズレンという用語だけでは、一般的にそれが教育を指しているとは認識されにくい。そこで、筆者は、学校における教育活動としてのスヌーズレンを明確にするために、これをスヌーズレン教育(Snoezerlen Education)と命名した。この用語はこれまでに提唱されていない新しい教育の概念である。
 「スヌーズレン教育とは、教室内を暗幕などでうす暗くし、対象児の好む光や音(音楽)、香りなどの感覚刺激を用いた多重感覚環境を教室内に設定して、その中で感覚刺激を媒介として教師と対象児、および対象児同士が相互に共感し合い、心地よさや幸福感をもたらすことで、対象児のもつ教育的ニーズ(発達課題)のある感覚面や情緒面、運動面、コミュニケーション面などにおける心身の発達を促し支援する教育活動である」。

<引用文献> 姉崎 弘著
「わが国におけるスヌーズレン教育の導入の意義と展開」(単著) 特殊教育学研究 51(4): 369-379(2013)

 国際的に見て、スヌーズレンの教育的側面に関する研究は少なく、ほとんどその定義は見られないのが現状です。

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